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執筆者の写真さゆり 村上

今後ともどうぞよろしくお願いいたします

突然私事になりますが、我が家には小学生の娘がおり、その娘にいつもこんなことを伝えています。

「何か悩むことがあったら、なんでもお父さんとお母さんに相談してね」と。

私自身も子どもの頃、親にそのように教えられその教えを守ってきました。

しかし成長していくにつれ、いつしか

「お父さんとお母さんにだからこそ言えないこと」が増えていくのです。

身近な人だからこそ。大切な人にだからこそ。

打ち明けられない気持ちや見せたくない自分の姿があるのでしょう。

自分の悩みを相談することによって、

相手に心配をかけたくない。迷惑をかけたくない。悲しませたくない。

人は大人になるにつれ、強く、そして優しくなるのかもしれません。

それゆえに、涙や苦悩を心に秘めたまま、平気なふりを装い元気な仮面をかぶって

毎日を生き抜いている方達はたくさんいるのだと思います。

私は現在、臨床心理士・公認心理師として病院勤務を経験後、

小学校、中学校、高校、大学、看護学校においてスクールカウンセラーとして

子ども達だけではなく、たくさんの保護者の方達とお話しする機会を多く持っています。

「悩みのない人間はいない」とよく耳にされる言葉かと思いますが、

実際に、立派な親としてまた立派な社会人として生活しておられるその誰もが、

子どもや家族、仕事、自分自身について悩みを抱えながら生きていることに、

改めて気づかされます。

どんな方でも、安心して自分の気持ちを話したり自分の気持ちと向き合える場所として、このカウンセリングルームを利用していただけましたら幸いです。

末長くどうぞよろしくお願いいたします。



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